コーチの奥田です。
今回は私が考える勝負の鉄則の中のひとつ、「際の重要性」について書かせていただきます。
試合には様々な際の部分が存在します。
開始終了間際、組際、場外際、技の戻り際、潰れ際等、様々な場面で際は存在します。
この際の部分をどう捉えるかで勝負の結果が大きく分かれてくると私は考えております。
具体的な例を挙げますと、実力拮抗した選手同士の試合で、決め手がなくゴールデンスコアに入ろうかという状況。
ゴールデンスコアのことを考えて流す思考・動作をしている相手に対して、その思考を読み取り用意しておいた奇襲技を終了間際に打ち、ポイントを奪取を狙う。
上記の際のように相手の思考を読み取った作戦的な際もあれば、潰れ際に絞技・寝技を入れたり、相手の技の戻り際に自分の技を打ったり、意識しておくことで瞬時にできる際の部分も多く存在します。
このような際の部分を逃さず、捉えられるようになると勝率も大きく上がると思います。
またこの際の部分は前提条件を必要としません。身体が強くないとできないとか、器用じゃないとできないなんて事はなく、誰もが意識するだけでその日から取り入れることができます。
「際の重要性」を意識した指導を心掛けていきたいと思います。