【コーチ】ブログ

コーチブログVol.15【原沢 久喜】「練習の量と質について」

原沢久喜です。
今回のブログでは練習の量と質について考えていきたいと思います。

柔道において、量とは乱取りや部分稽古、打ち込みの本数や時間に当たります。
これらを多くこなすことは、力ありきではない技術の習得に繋がります。

長い時間、多い本数をこなせるということは脱力した状態で技術の習得ができているということです。
逆にいうと疲労した状態が脱力する状態を作っていると考えることもできます。

柔道において脱力というのは全ての技術に必要となります。
緊張で力みが強くなってしまい、自分の力を出しきれなかったという経験がある人も少なくないはずです。

さらにその練習に目的を持って、課題克服に取り組むことができる選手は
自身の技術や戦術の最適解を見出し、エラーを回収することができるため、再現性を高めることができます。
これが練習の質に当たります。

ある程度のレベルにいくと、がむしゃらに量をこなすだけで得られるものは少なくなり、
質を高めた練習を行わなければ、頭打ちになってしまいます。

努力は裏切らないという言葉がありますが、正しい努力をしなければ努力は平気で裏切ります。
つまり根拠に基づいて、質を高めた練習をどれだけ積み重ねることができるかが、強くなるうえで重要なポイントになリます。

時間や本数で練習成果を量るのではなく、
その日に設けた課題をどれだけクリアすることができたかどうかで練習成果を量ってみるといいかもしれません。

なかなか柔道のパフォーマンスを定量化するのは難しいですが、
目標や課題が明確であれば、きっと日々の細かな成長にも気づけるはずです。

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